全固体電池が車に乗るのはまだまだ先になりそうな気がする
CEATECに村田製作所が全固体電池を披露との記事を見つけました。
3種類の製品が展示されていて、スペックはそれぞれ次の通りです。
高容量型・ワイヤレス充電型全固体電池モジュール
- 電圧:3.8V
- 容量:2~25mAh
- サイズ:5~10(長さ)×5~10(幅)×2~6mm(高さ)
超小型
- 電圧:1.6~2.0V
- 容量:0.01~0.2mAhとなる。
- サイズ:1.0~3.2mm(長さ)×0.5~2.5mm(幅)×1~2mm(高さ)
これらが 2020年度中の出荷予定とのこと。
この発表を見て、高容量型で 25mAh(0.0925Wh)なのかというのが素直な感想です。
Tesla モデル3使われている Panasonic製の 21700バッテリのセル容量は21.275Whです。これを 4416個使用して 1つのバッテリーユニットを作っています。
21700バッテリ 1つの容量は今回発表された高用量型の 230倍の容量を持っています。
大きさも、直径が21mmで長さが70mmなので、容量で見たときに今回の全固体電池はそれほど小さいわけでもありません。
もちろん、まだ出始めの比較してはいけないと思いますし、全固体電池には期待しています。ただ、大きな電気が必要となる電気自動車の場合(充電時間が短くなるから、今よりバッテリー容量は少なくていいだろという方もいるかも知れませんが)、現実的な価格と容量を実現するのはかなり先になりそうだと感じました。
やはり、全固体電池の完成を待つのではなくBEVならBEVのノウハウが有るはずなので、まずはリチウムイオン電池での開発を行い、全固体電池が現実的な製品となってきた際にはリチウムイオン電池から全固体電池に切り替えるのが良い個人的にはと思います。
それでは!